2012年6月30日土曜日

"DecoPAの2.1chプリアンプの電源回路<2>

前回に引き続き2.1chプリアンプの電源製作です。
レギュレーターLM317を使い安定化。
データシートのアプリケーションの通りに組んだごく一般的な電源回路です。
工夫した点を挙げると、

  1. ダイオードブリッジを2組使いパフォーマンスの劣る負電圧用のレギュレーターを排除する。
  2. ダイオードブリッジはスイッチングリップルの小さい高速スイッチングタイプのSBDを使う。SBDの足にはフェライトビーズをはかせて更なるスイッチングリップルの低下を図る。
  3. 固定タイプよりパフォーマンスに優れる可変タイプのレギュレータLM317Aを使う。
  4. LM317の性能を向上させたLM317Aを採用する。
  5. 電源の質を落とす『ヒューズ』を排除して、代わりに『サーキットブレイカー』にする。
といったことぐらいですが、それでもスイッチング電源に較べるなら大幅な音質向上が期待できるはずです。



製作した電源回路を投入したシステムの試聴したところ思ったとうり良好な結果をえることができました。
繊細な音がより前に出で来る印象。
超低域がしっかりした輪郭を保って振動のひとつひとつまで聴きとれるようです。
アンプがスピーカーに振り回されることなく腰が入った音です。

トロイダルトランス使用。