2012年9月28日金曜日

"TAS5630 600Wパワーアンププロジェクト <2>"

マルサンレックスに問い合わせていたヒートシンクの件の返事をいただいた。

そのメールによると、業者以外の取引はマルモパーツさん(秋葉原ラジオストア)を通してもらっているということで、あらためてマルモパーツさんのほうへメールし直して見積もりのお願いをした。
一週間程してマルモパーツさんに下記のとおり回答をいただいた。

『見積回答です。
40F40L=94CC(加工付き)
単価1個~¥12,100円
 5個~¥5,800円
納期 発注後1~1.5ヶ月です。
尚、この商品は受注生産品の為、前金制になります。』

正直な話し、一個¥3,000円程を期待していたのですが、やっぱ結構高いです。
4個以下の単価¥12,100円はさすがにないとして、5個買うと計¥29,000円です。
ふと5個買う金額にもう¥20,000円ほど上乗せするとプロクソンのフライスマシンが買えるなぁと思いました。
フライスマシンがあれば自分でヒートシンクの加工がで出来るます。
ヒートシンクの加工にとどまらずアンプケースの加工やら何やら使いたい用途はいろいろあって。
今後のことも考え、フライスマシンの購入を決意しました。
とりあえず購入費用が貯まるまで待つことにして、マルモさんからは素材になる未加工のヒートシンク(一個¥1,200)だけを二個購入することにしました。



5ヶ月後。
プロクソンのフライスマシンを購入する。

友達が被災地の被爆した地区に取り残されたネコちゃんとか動物たちの救援、救助活動をしています。
ツイッターで活動資金の援助の呼び掛けを見る度に、カンパに協力できない、やましい気持ちを感じながらも、わたしは心を鬼にしてフライスマシンの購入費用をヘソクリましたよ・・・・。
で、ようやくフライスマシンさまを我が家にお迎えすることができました。
正確にいうとミニ・フライスマシンだけど。ミニね。
こちらでお得なセット販売をしていたので迷わずそのセットで購入しました。
元値で九万円に近いのがナント¥51,400-です。
サンキュー!!

プロクソン・フライスマシン No.16000。



ヒートシンク加工中。
予想はしていたが削りクズがすごい。

右が加工前のヒートシンク素材。
左が加工の済んだヒートシンク。
刃の回転痕で光が反射して見ずらいですが、表面は平らです。

加工した部分の拡大写真。
中央の薄い出っ張っりがTAS5630のICチップに乗っかる。
その両側にある出っ張りが基板に固定するための部分で、
M3のビス穴がきってある。
1mm以下の精密な加工もフライスマシンならお手の物。

じゃ~~~~ん。
ヒートシンクが取り付けられて完成したTAS5630パワーアンプ基板。

慣れないフライス作業で加工に四時間もかかりましたが、特に失敗もなく出来上がりました。
回転痕が割と目立ちます。
表面仕上げを施せられればさらに良いのでしょうが、そこは今後の課題ということで、とりあえず今の状態でも使用に差し支えは無いだろうと判断して基板に取り付けることにしました。

いよいよTAS5630パワーアンプ基板が完成しました。
あとは600Wのスイッチング電源モジュールを用意する必要がありますが、そのためにまたへそくりを貯めなければいけませんね。w





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2012年6月30日土曜日

"DecoPAの2.1chプリアンプの電源回路<2>

前回に引き続き2.1chプリアンプの電源製作です。
レギュレーターLM317を使い安定化。
データシートのアプリケーションの通りに組んだごく一般的な電源回路です。
工夫した点を挙げると、

  1. ダイオードブリッジを2組使いパフォーマンスの劣る負電圧用のレギュレーターを排除する。
  2. ダイオードブリッジはスイッチングリップルの小さい高速スイッチングタイプのSBDを使う。SBDの足にはフェライトビーズをはかせて更なるスイッチングリップルの低下を図る。
  3. 固定タイプよりパフォーマンスに優れる可変タイプのレギュレータLM317Aを使う。
  4. LM317の性能を向上させたLM317Aを採用する。
  5. 電源の質を落とす『ヒューズ』を排除して、代わりに『サーキットブレイカー』にする。
といったことぐらいですが、それでもスイッチング電源に較べるなら大幅な音質向上が期待できるはずです。



製作した電源回路を投入したシステムの試聴したところ思ったとうり良好な結果をえることができました。
繊細な音がより前に出で来る印象。
超低域がしっかりした輪郭を保って振動のひとつひとつまで聴きとれるようです。
アンプがスピーカーに振り回されることなく腰が入った音です。

トロイダルトランス使用。

2012年4月26日木曜日

"TAS5630 600Wパワーアンププロジェクト <1>"

TAS5630PowerAmpBoardの製作


今さらサイズのことを云々いうのはやめましょう!
とにかく小さいんです!
これに150W級のアンプが4つも・・・・・
ICちっぷ一個¥1101-なり。
 テキサスインスツルメンツのTAS5630は『業界最高出力のClass-Dアンプ』です。
単一50Vの電源で動作する150W級のスイッチングパワーアンプがワンチップに4つも内蔵されている高性能アナログ入力デジタルパワーアンプICです。
内蔵された4つのパワーアンプは接続の仕方によって、
  1. シングルエンドアンプ×4ch       
  2. シングルエンドアンプ×2ch + BTLアンプ×1ch
  3. BTLアンプ ×2ch     
  4. PBTLアンプ ×1ch       
と、4通りの使い方ができます。
それぞれの出力は歪率が1%の場合、
  1. シングル     110W/ 4Ω  (   75W/6Ω ,    55W/8Ω)
  2. BTL             240W/4Ω   (160W/6Ω  , 125W/8Ω)
  3. PBTL           480W/2Ω   (310W/3Ω  , 230W/4Ω)
で、歪率10%のクリッピング状態での場合に謳い文句のごとくPBTL接続時2Ω負荷で約600Wの出力を誇ります。

TAS5630は、PurePath™ HDと呼ばれる閉ループ帰還技術を 内蔵しています。
PurePath™ HD技術により、通常のClass-Dアンプの電力効 率を保ちながら、従来のABアンプに匹敵する性能レベル(THD: 0.03%未満)を達成できます。
従来のClass-Dアンプと異なり、歪特性曲線が悪化するのは、 出力レベルがクリッピング状態になったときだけです。
PurePath™ HD技術によってアイドル損失が低減するため、 デバイスの効率はさらに向上します。TAS563x用にTIが提供す るClass-G電源基準設計と組み合わせることで、業界最高レベ ルの効率を実現できます。
今回の製作での電源は当面の間、市販のスイッチング電源モジュールで間に合わせるつもりですが、ゆくゆくはClass-G電源基準による専用に設計された電源も製作したいと思ってます。

”TAS5630PHD2EVM”
TAS5630PHD2EVMはTAS5630のBTLとPBTLを評価できる基板です。
残念ながらシングルエンドには対応していません。
サイズは95mm×140mm。
とにかく小さいです!
テキサスインスツルメンツのホームページにTAS5630PHD2EVMのガーバーデータが公開されているので今回はそのデータでPCBを発注し、パーツをかき集め製作します。
ちなみにこの評価基板、購入すると¥42,015-なり。
つくるしかないよね・・・・・・(汗)。
PCBを発注する際に気をつけることは、銅箔が一般的な1オンスよりも分厚い2オンスで注文することです。
SilverCircuitsに発注したところ最少発注数の4枚で送料込み$115,00-でした。


”ヒートシンクの段取り”
ほとんどのパーツは入手性のよいものばかりですが、ヒートシンクだけは特注して自分で用意しなければなりません。
データシートで指定されているヒートシンクは下図の通りです。
Fig.1
評価基板に実装されているヒートシンク。
ユーザーガイドより。

『マルサン・レックス』の中形ヒートシンクで型番『F40F』が素材として良さそうです。(Fig.2)

Fig.2

TAS5630EVMのデータシートのヒートシンクを参考にJWCADで図面を引き直してみました。(Fig.3)

この図面のDXFデータを入れたジップファイルを添付して、マルサンレックスにメールで問い合わせてみます。
少量の注文なので生産に応じてもらえる確立は低いですが、今、問い合わせの返事待ちの状況です。

Fig.3
初めてJWCadで図面を引きました。
JWCadってメジャーなんですね。
チュートリアルもウェブ上に豊富で、使いやすいです。

 ”インダクターの段取り”
最終段のローパスフィルターを構成するコイルも自作しますが、こちらは入手しやすいパーツでつくれます。
マイクロメタル社のカーボニール鉄コアのT94-2(¥252_@サトー電気)にφ1.0mmのポリウレタン銅線を29回巻きつけるだけですが、4つ作るのは、若干めんどくさい作業です。
出来上がったコイルの定数は7μH/5A/30mΩです。
PCBに取り付けたコイル。
金色に輝いてます。

”パーツを取り付け、いよいよ完成!(ヒートシンクを除けばだけど)”
発注していたPCBも、DigiKeyに注文していたパーツも到着したので早速組み立ててみました。
小さな面実装パーツのはんだ付けはなんともストイックな作業ですが、自己を『無』にしてもくもくとハンダ付けです。
ほとんど『禅』の境地です。
レギュレーターTL2575と1mHのインダクタはハンダゴテでは付けられないのでホームセンターで売ってる500Wのハロゲン灯を密接させ加熱してリフローしました。

ヒートシンクを除きほぼ完成状態のTAS5630EVM

”ヒートシンクないけど、鳴らして見る。”
ヒートシンクが未装着とはいえここまで完成しちゃうと鳴らしたくなるというのが、人情、ですよね。
小さな音量なら大丈夫でしょう。
加熱しすぎる事態になったときは温度インジケーターのLEDで確認できるので、そのLEDが点灯した時点で音量を下げればいいでしょう。
デバイスの温度が155℃を越えると強制的にシャットダウンもされますしね。
TAS5630EVMには空冷ファンのための電源端子も用意されています。
秋月で買った4cmの空冷ファンをICチップに向けて実装しました。
電源はとりあえず30Vのスイッチング電源。
TAS5630のほんちゃんの入力電圧は50Vなので、30Vはその6割といったとこでヒートシンク無しの状況では妥当な入力電圧ですね。

ケースに組み込んだTAS5630EVM。
小さな空冷ファンはちょこんと乗っけてるだけだが、あるのとないのとでは大違い。
この空冷ファンはベアリング入りなのでほぼ無音で回転します。
BTL接続の2chで使ってみます。
電源を投入したところ一発で動作しました。
涙が出そうなほどうれしいです。
アンプ製作歴3年ぽっちのぼくがトータルで600Wもの大出力アンプを作れたのですから、テキサスインスツルメントに感謝です。

無事動作したとは謂えまだマックスまでパワーを入れられないわけで、最終的な評価はヒートシンクが取り付けられてからですね。
それにしても小音量での試聴の感触は結構イケてる感じです。
AB級に匹敵する性能レベルというのもうなずける、自然な音がします。


"TAS5630 600Wパワーアンププロジェクト<2>">>

2012年4月3日火曜日

"DecoCUBE/Manual"

Ya-man!
とりあえずミニアンプだけで楽しんでみてね。
こいつがね、小さいなりに似合わずがんばるんですよ。
サブウーファーは2通りの接続があるので、取り説すぐつくってアップします。

画像をぽちっとすると大きく見れるよ。


12/04/04  追記。

サブウーファーの接続図アップします。
サブーファーのつまみは
  • GAIN     10時
  • FREQ    12時
に設定を基準としてください。
最初は軽く低音酔いするかもしれませんが、じき慣れるでしょう。
ぽちっとな。
PEACE!

2012年3月23日金曜日

"DecoPAの2.1chプリアンプの電源回路。"

現在DecoPAはデコスピ宅の6畳間で出番を待ちながら楽しまれています。
さすがに6畳間にこれだけのハイパワーシステムは、ちょっとキツイと思ってましたが、慣れてくるにつれ、「これでないと物足りないワ!」って感じになってきます。。
もちろんハイパワー過ぎてマックスまでパワーをあげることはできませんが、超重低音にガチとろけまくりです。
ところが!先日2.1chプリの負電源側の配線をうっかり忘れたままパワーアンプに繋いでしまい結果パワーアンプICを一個BURNさせてしまいました。

非常に、悔やまれます。
「暖かくなるまでに復旧させねば・・・・。」

BurnしたパワーIC、トライパスTP2050。
このICいくら探しても辿りつくのは中国のバイヤーばかり・・・(汗)。
基板ごと買いなおしたほうが早そう。
けど「モッタイナイ」。よね。

ここから本題。
えー、そゆワケで、フィルターだのミキサーだの、信号処理に関する電子回路も徐々に形になってきまして、今後は汎用的なパーツでとりあえず組んでいた基板を、グレードの高いパーツに置き換えて基板を作り直していくつもりです。
というわけで、
まず最初に施すグレードアップは電源ですよね。
最初から用意しておくべきとおっしゃられるエンジニアの方々も多いと思います。
アンプの「命」ですから。
いま2.1chプリに内蔵している電源は秋月で買ったコーセルのスイッチング電源で、12V0.9Aのを2枚使って±12Vで使ってます。
スイッチング方式ですからね。あくまで仮の電源のつもりでした。
それでも出力に十分余裕があるし、特に音質に不足を感じることはなかったけど(なんたってMADE IN JAPANですからね。)、これをトランスを使ったシリーズ電源に入れ替えることによって更なる大幅な音質の向上が期待できるんですよね。



トランスは、Rコアがよかったけどお値段が高すぎて、今回はデジでトロイダルトランスを購入。
出力15V/7.5VA×2のこれです。
整流はER504でダイオードブリッジ組んで。(ここで使うファストリカバリーのメリットはスイッチングノイズが一般に較べて小さいことです。)
で、問題はレギュレータ回路ですが、78xxと79xxで当たり前のレギュレータでは芸がないので、それだけはやってはいけないです。
トラ技2008年5月号の「特集 すぐ見つかる!電源回路ハンドブック」に「三端子レギュレータを低雑音化した電源」という回路が紹介されていて、プリの電源つくるときはこれだなと前から思ってました。
交流にだけ負帰還をかけてノイズを減らすそうです。
三端子レギュレータ固有の雑音電圧が1/11に減衰する。
これで、つくってみよ。

画像をクリックすると拡大されます。
詳しくはトランジスター技術2008年5月号をごらんあれ。


あ、ちなみにボク、シリーズ電源つくるの今回でまだ2回目です。
今までずっとACアダプターばっかり使ってましたから。アへ。
だって怖いんだもん。
コンセント挿した瞬間トランス爆発!って譫妄にとらわれて・・・・・。

んで、まずユニバーサル基板で作ってみました。
出来上がってACコンセントに繋げて出力電圧を図ってみると±15Vが出力されてるはずが+0.8Vと-18V。
明らかにです。
レギュレータの入り口には確かに±21Vの電圧が印加されているのですが。
PC浸けの生活と抗鬱薬で脳みそが半分はみだしちゃってる私のことなのでどんな配線間違いをしているのか知れたものではありません。
なので、それ以上追及せずに配線ミスを排除するためKiCadでプリント基板を製作して、再挑戦です。
ところがそうして作った基板にもかかわらず、出力電圧を測ってみると、正電源側が-0.68Vと負電源側が-13.32Vで明らかに前よりも変!です。(笑)
いろいろウェブで調べてみると「ラッチダウン」という状態に近いよなということで、その対策としては出力端子とグラウンド間にかませている保護ダイオードをSBDに置き換えるとラッチダウンをふせげるということ。
パーツ箱をあさってみるとSBDとしてはBAT43があったので、若干定格が小さいかなとも思ったのですが取り敢えずBAT43に変えてみました。
その結果は正電源側が-0.34V、負電源側が-13.0V。電圧が0.3Vもち上がっただけでさして状況は改善されていません。
ポテチン。

くよくよしてもしょうがありません。
この基板の問題はおいおい時間をかけて追及するとして、電源初心者らしくもう少しハードルを下げた回路でいきます!


例によって残念な結果に終わったローノイズシリーズ電源。
ドンマーイ。おかぴー。





2012年2月21日火曜日

" TAS570xDigital Input Audio Amp "

TAS5711 で2.1chオーディオの製作中なう。






「TAS5711は20W出力、高効率なステレオBTL駆動のデジタルパワーアンプICです。
一本のシリアルデータ入力で2つの別々のオーディオチャンネルの処理と最高級のデジタルオーディオプロセッサとMPEGデコーダーのシームレスな統合を可能にしました。

デバイスは広範囲にわたる入力データとデータ信号を扱います。
完全にプログラム可能なデータ・パスは、内部のスピーカーアンプにこれらのチャンネルを送ります。
TAS5711は外部ソースからすべてのクロックを受けるスレイブのみのI2Cデバイスです。
TAS5711は、入力されるサンプリングレートに従い、384kHzから352kHzの間のスイッチングレートのPWMキャリアーで動作します。
4次ノイズシェイパーと組み合わされたオーバーサンプリングは20Hzから20kHzまで均一なノイズフロアーと優れたダイナミックレンジを提供します。」

と、以上データシートより抜粋した5711の性能の慨要です。






4~5年前にトランジスタ技術の裏表紙の広告でTAS57XXシリーズを知った。
目を引いたのが2.1chを構成できる機能だった。
ワンチップに2.1chアンプが組み込まれている、そんな都合のいいデバイスがあるなんて、気が利いてるね!テキサス・インスツルメンツさま♡。。


実際はADコンバータやSPDIFレシーバ、USBコントローラーなど入力に応じた前処理は外付けなのでワンチップではなかったのだけど、
シングルエンドで4つのパワーアンプとDSPが小型のICチップ(7mm×7mm×1mm!)にまとめられているのだからスゴイ。


しかもそれらDSPの設定はグラフィカルな環境で設定できるので、言語によるプログラムの経験がなくってもノープロブレム!


DSP入門者のボクにドはまりじゃん。


GUIのエディット画面。
シリーズから5711番を選んだ理由はもっともDSPの内容が多いみたいだから。

TAS57xxにはオープンループのタイプとクローズループのタイプがあって、音質が優れるのは当然クローズループタイプです。
残念ながら5711はオープンループだけど、今回の目的は「DSPをいじる」なので、これでいーのだ。



TAS57xxシリーズラインナップ。
 冒頭の写真のTAS5711のPCBは、テキサスインスツルメンツのホームページで公開されているTAS5711EVMのガーバーファイルをシルバーサーキットに送って作ってもらったものです。


あとTAS57xx用のコントローラーは”MC57xxPSIA”といって、購入すると4,5万円するみたいですが・・・・(汗)。。

TAS5706EVM2のユーザーガイド(slou220.pdf)にMC57xxPSIAの回路図が載ってたので、

試しにユニバーサル基板に組んでみました。
ボクのラフな配線が悪いのか、全く動作しなかった。(笑っていいんですよ・・・。)


そのうち業者に発注したちゃんとしたPCBでまた作ってみるので、うまくいったら報告します。

(2012/3/22追記)
上記のTAS5711のPCBを差し上げます。興味のある方ぜひご連絡を。いっしょにTIのDSPを勉強しましょう。

2012年2月19日日曜日

" これからはKiCADさまぁ~んのお世話になることになったデコスピです"

KiCADなう


(今日はPCで電子基板を設計するためのソフトウェアPCBーCADについて。)

EagleCadは優れている。
使っている人も多くて資料も豊富。
ぼく自身もEagleCadを頼もしいToolのひとつとして愛用させてもらっているひとり。
使っているのは無償のライト版なのですが、8cm×10cmライト版ではさすがにちょっとサイズがおっつかなくなてきて、有償のバージョンを購入しようとした。んだが。
日本ではホビー対象のパッケージがなくて、スケマとボードだけでも5万円くらいかかるじゃぁあーりませんか
無償版で大変お世話になっているのでそれくらいの金額はかかってもいいと一旦購入しかけたのですが。
購入できるパッケージのサイズ16cm×10cmではまだたいして大きくないし、それ以上の大きさではもう手のでる金額ではなくなっちゃう。

そこで
無償PCBCadで全く制限がないというKiCADを試してみると、このKiCADがもうかなり調子よいのでありますよ。これが本当に無償で提供されているのかKiCAD恐るべしと、おもわずにはいられませんでした。

ただ・・・。ただ・・・。ただ・・・。ただひとつだけ!
こんなに優れているKiCaDですが、ただひとつ不満というか、本当にこれでいいの?Kiさぁん!って思うのは、なんかKiさんってDRCが・・・・・じゃね?と思うのです。えへ。
だって明らかにスペースのある場所に配線やビアが打てなくなることあるし、PQFPパッケージのピン同士に対して「パッドが他のパッドと近すぎるます。」って謂われても、ボク、どおすればいいの?
そんなでDRC起動するとマーカーだらけ、おおかみ少年のエピソードが頭をぐるぐるです。
結局デザインルールを解除してエディットすることになるのだが、EagleCadのときはDRCを解除するなんて考えられないことだった。
うっかり者のボクだから、そこんとこチョットナーバスです。

でもボクがどっか設定ミスってるからなのかもしれないし、前向きに使いこなして行きたいです。
これからもよろしくね、KiCADッチ。

で、KiCADッチで最初にデザインしたPCBがこれ。じゃ~~ん。


のーぷろぶれむ!
ADC,SPDIF,USBなどの機能を内蔵したオーディオインターフェイスを
10cm×10cmにまとめられた。
  ボードのエディットもホットキーの活用でスムージーに。
3Dディスプレイという楽しい機能もインストールされてて、ボードを立体的に表示してぐるぐるスクロールしていろんな方向から眺め楽めてかつボードのリアルなスケールがイメージできます。



がーばーでーたも簡単に出力してくれたから、さっそくシルバーサーッキトに「はっチュー」しちゃうもんね。
まってて、Garyチョーさん!

2012年1月31日火曜日

"Making of ”LED Spectrum Analyzer” "

”Audio Spectrum Analyzer の製作”

CadSoft社のホームページで公開されているEagleCadによる”PCB Project”の内に興味深いプロジェクトを見つけたので作ってみた。
LED表示による10バンドのスペアナです。
正確にいうとスペアナ風LEDイルミネーションというべきか。
FFT解析ではなくバンドパスフィルターで10バンドの周波数ごとの電圧を取り出して10段階のLEDバーに表示しているので測定用途の精度には遠く及ばないし、オクターブ1バンドでは少なすぎる。
でもアンプのフロントパネルを飾るにはサイコーのデコになりそうじゃない?
現在のこういった表示はLCDが全盛の時代だからLEDバーグラフとかのアナクロっぽさがかえっておしゃれでないかと、デコスピは思うの。
CadSoft社のホームページから、
CadSoft  > Home > Downloads/ PCB Projects > audio_spectrum_analyzer.zip
を解凍するとプロジェクトのファイルのほかに作品に関するたいへん詳しい説明のPDFファイルも収められているのでぜひ目を通してみてくださいね。


三つのアレンジ
このスペアナはフィルターボード、コントローラーボード、LEDマトリックスボードの三つのPCBで構成されていて、それぞれの基板サイズが、
フィルター             208mm×86mm(単層)
コントローラー      136mm×68mm(二層)
LEDマトリックス   135mm×73mm(二層)
といったところなのですが、スペアナ単体で製作するならともかく、アンプに組み込みたいとなるとそのサイズでは少々大き過ぎます。ので三つのボードとも75mm×100mmにアレンジしました。
75mm×100mmはサンハヤトの感光基板を等分して出来るサイズなので、無駄なく感光基板を使いきることができます。

また、コントローラーとLEDマトリックスは二層基板なので自作しやすいようにジャンパーを多用した片面基板に変更しました。

あと、基板同士を繋ぐ配線は手間もかかるし、とてもかさばるので連結ピンを使い三つの基板を重ねて連結するだけで配線も繋がるようにしています


とりあえず完成ジャ~~ン!

でも・・・・ん?・・・動作が、不安定ですね・・・・。
なんでかな?
 (続く)
かも。